【問193】知的財産管理技能検定3級 練習問題|知財戦略と事業
知財実務 問33/40難易度A(易しい)
問題文
XX社の経営陣は、知的財産を経営戦略に組み込もうとしている。知財経営について、最も適切な選択肢はどれか。
- 1.知財戦略は事業戦略と一体で立案・実行されるべきである。
- 2.知財は法務部門のみの問題であり、経営戦略には関係しない。
- 3.知財経営は出願件数を最大化することが唯一の目的である。
解説
正解
正解は選択肢1です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ✅正解
知財戦略は事業戦略の重要な構成要素であり、両者を一体的に立案・実行することが求められます。これはコーポレートガバナンス・コードでも知財投資の開示が求められるなど、経営課題として認識されています。
選択肢2 → ❌誤り
現代企業経営では知財は法務部門のみの問題ではなく、経営、研究開発、事業、マーケティング、人事など全部門に関わる課題です。
選択肢3 → ❌誤り
出願件数の最大化は目的ではなく、事業への貢献こそが知財活動の目的です。
背景知識
知財経営は、知的財産を経営資源として戦略的に活用する経営手法です。2002年の知的財産基本法制定、知的財産戦略大綱の策定を機に、日本でも知財経営が重要課題として認識されるようになりました。2021年改訂のコーポレートガバナンス・コードでは、上場企業に対して知財への投資等について自社の経営戦略・経営課題との整合性を意識しつつ具体的に情報を開示・提供することが求められています。知財経営の要素には(1)知財戦略の策定、(2)知財ポートフォリオ管理、(3)IPランドスケープ分析、(4)知財活用(ライセンス、譲渡、M&A)、(5)知財リスク管理、(6)知財人材育成などがあります。経営層の知財リテラシーが問われる時代となっています。
学習アドバイス
知財経営、IPランドスケープ、コーポレートガバナンス・コードでの知財開示など現代的論点を理解しておきましょう。
まとめ
- 知財戦略は事業戦略と一体的に実行
- 経営層の関与が不可欠
- コーポレートガバナンス・コードでも重視