【問191】知的財産管理技能検定3級 練習問題|出願戦略
知財実務 問31/40難易度A(易しい)
問題文
VV社は重要技術について特許出願を検討している。出願戦略の考え方について、最も適切な選択肢はどれか。
- 1.出願する技術、出願国、出願時期、クレーム範囲などを事業戦略と整合させて決定する必要がある。
- 2.特許出願は多ければ多いほど良く、費用対効果は考慮しなくてよい。
- 3.出願戦略は技術者のみで決定し、経営層や事業部門との連携は不要である。
解説
正解
正解は選択肢1です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ✅正解
出願戦略は事業戦略と一体的に立案する必要があります。どの技術を出願するか、どの国に出願するか、いつ出願するか、どのような請求項範囲で出願するかを総合的に判断します。
選択肢2 → ❌誤り
出願・維持には費用がかかり、全ての発明を出願することは費用対効果の観点から適切ではありません。重要発明に絞った戦略的出願が求められます。
選択肢3 → ❌誤り
出願戦略は経営層、事業部門、研究開発部門、知財部門が連携して立案するものです。
背景知識
特許出願戦略は企業の知財マネジメントの中核をなす重要な活動です。主な論点には(1)出願可否の判断(事業貢献、費用対効果)、(2)出願国の選定(製造国、販売国、競合国)、(3)出願時期(早期出願と完成度のバランス)、(4)請求項範囲の設定(広範保護と審査通過可能性)、(5)分割出願の戦略的活用、(6)営業秘密として秘匿する選択肢、(7)出願公開との関係、(8)防衛出願の要否などがあります。戦略立案には事業計画、競合状況、技術成熟度、法的リスク、予算などの多角的検討が必要です。IPランドスケープや知財ポートフォリオ管理といった概念の下で、経営戦略と知財戦略を統合する動きが広がっています。
学習アドバイス
出願戦略の基本要素を理解しましょう。営業秘密との選択や防衛出願など応用論点も押さえておくと良いです。
まとめ
- 出願戦略は事業戦略と整合させる
- 出願国・時期・範囲を総合判断
- 費用対効果の観点で重要発明に絞る