【問177】知的財産管理技能検定3級 練習問題|知財のM&A
知財実務 問17/40難易度C(難しい)
問題文
DD社はEE社を買収する予定で、デューデリジェンスを実施している。知財デューデリジェンスにおける確認事項について、最も適切でない選択肢はどれか。
- 1.EE社が保有する特許権の権利存続状況と年金支払状況を確認する。
- 2.EE社が第三者から特許権侵害で提訴されている案件の有無を確認する。
- 3.EE社の代表者の個人資産と家族構成を詳細に調査する。
解説
正解
正解は選択肢3です(最も適切でない選択肢)。
各選択肢の解説
選択肢1 → ✅正解(適切)
特許権の存続状況、年金納付状況、登録状態の確認は知財デューデリジェンスの基本項目です。
選択肢2 → ✅正解(適切)
係属中の訴訟や警告の有無は、買収後の潜在リスクとして重要な確認事項です。
選択肢3 → ❌誤り(不適切)
代表者の個人資産や家族構成は知財デューデリジェンスの範囲外です。
背景知識
知財デューデリジェンス(知財DD)はM&Aにおいて対象会社の保有する知的財産の価値・権利状態・潜在リスクを精査する手続です。主な確認事項には(1)保有知財の棚卸し(特許、商標、意匠、著作権、ノウハウ)、(2)権利の有効性・存続性、(3)ライセンス契約の内容と移転可能性、(4)係属中の訴訟・紛争、(5)職務発明の処理状況、(6)オープンソースソフトウェアの使用状況と制約、(7)第三者権利との抵触可能性などがあります。結果は買収価格算定や表明保証条項に反映されます。知財は無形資産のため、その価値評価は財務DDとは異なる専門知識を要します。
学習アドバイス
知財DDの確認項目は実務でも重要です。3級では項目の概要を押さえましょう。
まとめ
- 知財DDは知的財産の価値とリスク精査
- 権利状態、契約、訴訟、職務発明等を確認
- 買収価格算定と表明保証に反映