【問155】知的財産管理技能検定3級 練習問題|TRIPS協定
国際条約 問5/20難易度B(標準)
問題文
TRIPS協定に関する次のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.WTO加盟国に対し、知的財産権の最低保護水準を定める協定である
- 2.TRIPS協定は、WIPOの下で1967年に成立した条約である
- 3.TRIPS協定は、知的財産権の保護水準に関する上限を定めた条約である
解説
正解
正解は選択肢1です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ✅正解
TRIPS協定は、1994年のWTO設立協定の附属書として成立した協定で、WTO加盟国に対して知的財産権の最低保護水準を定め、保護のための国内法整備や執行を義務付けています。
選択肢2 → ❌誤り
TRIPS協定はWIPOではなくWTOの下で成立しました。WTOのマラケシュ協定の附属書1Cとして位置付けられています。
選択肢3 → ❌誤り
TRIPS協定は最低保護水準(ミニマムスタンダード)を定めるものであり、上限を定めるものではありません。
背景知識
TRIPS協定(Trade Related Aspects of Intellectual Property Rights)は、知的財産権の貿易関連の側面に関する協定で、1994年に成立しました。対象となる知的財産権は、著作権・著作隣接権、商標、地理的表示、意匠、特許、集積回路の回路配置、営業秘密と広範です。最低保護水準を定めるとともに、権利行使手続(民事、刑事、水際措置)にも言及している点が特徴です。WTO紛争解決手続の対象となることで、実効性のある国際的枠組みとなっています。また、無差別原則(内国民待遇、最恵国待遇)も規定されています。
学習アドバイス
TRIPS協定の対象範囲と最低保護水準という性格を理解しましょう。WIPO条約との関係も重要です。
まとめ
- TRIPSはWTOの附属書
- 最低保護水準を定める
- 権利行使手続も規定