【問134】知的財産管理技能検定3級 練習問題|ライセンス契約と独禁法
関連法規 問4/17難易度B(標準)
問題文
特許ライセンス契約における独占禁止法上の問題に関する次のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.ライセンシーに改良発明を無償で譲渡させる条項は、独占禁止法上問題となる場合がある
- 2.ライセンス契約における実施料の設定方法は、独占禁止法とは一切関係がない
- 3.ライセンス契約におけるライセンシーへの制限事項は、権利の行使である以上すべて適法である
解説
正解
正解は選択肢1です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ✅正解
ライセンシーに改良発明の無償譲渡を強制する条項(非対価的アサインバック)は、競争制限効果が大きく、独占禁止法上問題となる場合があります。
選択肢2 → ❌誤り
実施料の設定方法も場合によっては独占禁止法上の問題となります。たとえば、ライセンス対象技術と関係のない製品の売上を基準とする場合などです。
選択肢3 → ❌誤り
ライセンス制限のうち権利の行使と認められない行為は独占禁止法違反となる可能性があります。
背景知識
知的財産の利用に関する独占禁止法上の指針(知財ガイドライン)は、ライセンス契約における各種制限の独占禁止法上の評価基準を示しています。原則として不公正な取引方法とならない行為、原則として不公正な取引方法となる行為、競争減殺効果を考慮して判断する行為の3つに分類されます。アサインバック条項、グラントバック条項、非係争義務、販売先制限、価格制限など、多様な論点があります。
学習アドバイス
ライセンス契約の典型条項と独占禁止法上の評価を整理しましょう。知財ガイドラインの分類は重要です。
まとめ
- 非対価的アサインバック等は問題あり
- 知財ガイドラインが判断基準を示す
- 独禁法21条適用除外の限界