【問61】知的財産管理技能検定3級 練習問題|私的使用のための複製
著作権法 問21/40難易度A(易しい)
問題文
著作権法30条の私的使用のための複製に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.家庭内等の限られた範囲での複製は、一定要件下で許諾不要
- 2.私的使用目的であればあらゆる複製が無制限に許される
- 3.私的使用のための複製であっても、著作権者の許諾が必要である
解説
正解
正解は選択肢1です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ✅正解
著作権法30条1項は、個人的又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内で使用することを目的とするときは、使用する者が複製することができると規定しています。
選択肢2 → ❌誤り
私的使用目的でも、30条1項各号に該当する場合(公衆設置の自動複製機による複製、技術的保護手段の回避による複製、違法配信からのダウンロード等)は私的複製の範囲から除外されます。
選択肢3 → ❌誤り
私的使用のための複製は著作権の制限規定(30条)に該当するため、著作権者の許諾なく行うことができます。
背景知識
私的使用のための複製(30条)は著作権の制限規定の中で最も重要なものの一つです。要件は、(1)個人的または家庭内その他これに準ずる限られた範囲内で使用すること、(2)使用する者自身が複製すること、の2つです。ただし、(a)公衆使用に供することを目的として設置されている自動複製機器を用いた複製、(b)技術的保護手段の回避による複製、(c)違法にアップロードされた音楽・映像・書籍等と知りながらのダウンロード(30条1項3号・4号)は除外されます。また、30条の2以下には引用・教育目的等の他の制限規定もあります。
学習アドバイス
私的使用の要件(範囲・主体)と除外事由(公衆設置複製機・違法ダウンロード等)を整理して覚えましょう。
まとめ
- 私的使用のための複製は許諾不要(著作権法30条1項)
- 個人・家庭内等の限られた範囲で使用する者自身が複製
- 違法ダウンロード等は除外(30条1項3号・4号)