【問53】知的財産管理技能検定3級 練習問題|同一性保持権
著作権法 問13/40難易度A(易しい)
問題文
著作権法20条が規定する同一性保持権に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.著作物及びその題号について、著作者の意に反する改変を受けない権利
- 2.著作物を翻訳、翻案する権利
- 3.著作物を頒布する権利
解説
正解
正解は選択肢1です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ✅正解
著作権法20条1項は「著作者は、その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けない」と規定しています。
選択肢2 → ❌誤り
翻訳・翻案する権利は翻訳権・翻案権等(27条)であり、著作財産権の一つです。同一性保持権とは異なります。
選択肢3 → ❌誤り
著作物を頒布する権利は頒布権(26条)であり、映画の著作物の著作財産権です。同一性保持権ではありません。
背景知識
同一性保持権は、著作者が自己の著作物の内容や題号について無断で改変されないことを保障する権利です。著作物本体だけでなくタイトル(題号)も保護対象である点が特徴です。ただし、著作権法20条2項には例外規定があり、(1)学校教育の目的上やむを得ない改変、(2)建築物の増築、改築等、(3)プログラムの著作物のバージョンアップ等、(4)その他著作物の性質、利用の目的・態様に照らしてやむを得ない改変は、同一性保持権の侵害とはなりません。小説のタイトルを勝手に変更する、絵画の一部を切除するなどの行為は原則として侵害となります。
学習アドバイス
同一性保持権は「著作物だけでなく題号(タイトル)も保護対象」という点がポイントです。例外規定(20条2項)も併せて覚えましょう。
まとめ
- 同一性保持権は著作物及び題号の改変を禁止する権利(20条1項)
- 著作者の意に反する改変が対象
- 学校教育・建築物改築・プログラム更新等は例外(20条2項)