【問167】ビジネスマネジャー検定 練習問題|リスクマネジメントと危機管理の関係
リスクマネジメントの考え方と職場のリスク 問5/22難易度B(標準)
問題文
リスクマネジメントとクライシスマネジメント(危機管理)の関係についての説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.リスクマネジメントは危機的な事態が現に生じてから着手する取り組みであり、クライシスマネジメントは平常時に想定される損失を洗い出しておく取り組みである
- 2.両者はいずれも平常時の備えだけを対象とする取り組みであり、事態が実際に生じた後の対応はどちらの範囲にも含まれないとされる
- 3.リスクマネジメントは損失が生じる可能性を平常時から備える取り組みであり、クライシスマネジメントは事態が生じた際に被害を抑える取り組みである
- 4.クライシスマネジメントの体制さえ整えておけば平常時の備えは不要となるため、リスクマネジメントに取り組む意味は乏しいとされる
解説
正解は選択肢3。リスクマネジメントは、損失が生じる可能性を平常時のうちから洗い出し、分析し、対応を決めておくという、事態が起きる前の備えを中心とした取り組みである。これに対してクライシスマネジメント(危機管理)は、備えていたリスクが実際に顕在化し、組織にとって危機的な状況に至った場面で、被害の広がりをできる限り小さく抑え、早期の収束を図る取り組みを指す。両者は対立するものではなく、時間軸の前後で連続してつながる関係にある。選択肢1は、二つの取り組みが担う時間軸が入れ替わっている。選択肢2は、事態が生じた後の対応がどちらにも含まれないとしているが、危機的な状況が生じた後の対応こそクライシスマネジメントが扱う領域である。選択肢4は、平常時の備えを不要としているが、備えのないまま危機に直面すれば判断も対応も後手に回りやすい。マネジャーとしては、平常時の備えと有事の対応を切り離さず、ひと続きのものとして捉えておきたい。