【問149】ビジネスマネジャー検定 練習問題|キャッシュフロー計算書と資金繰り
マーケティング・イノベーションと財務の基礎 問3/16難易度B(標準)
問題文
キャッシュフロー計算書の役割や、利益と資金繰りの関係についての記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.損益計算書上で利益が計上されていれば、その利益額に相当する現金が同じ時点で手元に残っているといえる
- 2.売上を計上しても代金の回収が先延ばしになると、利益とキャッシュにはずれが生じ、資金繰りの悪化につながることがある
- 3.キャッシュフロー計算書は、決算日時点の資産・負債・純資産の残高を示すものであり、期間中の資金の増減を表すものではない
- 4.帳簿上の利益がマイナスであっても、キャッシュフロー計算書を作成しさえすれば、その事業の資金繰りは自然に安定していく
解説
正解は選択肢2。売上を計上していても、取引先からの代金回収が先延ばしになっている場合など、会計上の利益と実際の現金の動きにはずれが生じることがあり、利益が出ていても手元の資金が不足して資金繰りが悪化することがある。いわゆる黒字倒産は、このずれが背景にある典型例である。選択肢1は、利益の計上額に相当する現金が同じ時点で手元に残っているとしているが、これはまさに利益とキャッシュのずれを無視した誤った理解である。選択肢3は、キャッシュフロー計算書を決算日時点の資産・負債・純資産の残高を示すものとしているが、これは貸借対照表の説明であり、キャッシュフロー計算書は一定期間の資金の増減とその内訳を示すものである。選択肢4は、キャッシュフロー計算書を作成すること自体が資金繰りの安定につながるとしているが、作成はあくまで資金の動きを把握する手段であり、それだけで資金繰りが改善するわけではない。マネジャーには利益と資金の違いを踏まえた判断が求められる。