【問103】ビジネスマネジャー検定 練習問題|統制の範囲(スパン・オブ・コントロール)
チームのマネジメントと企業組織論 問13/14難易度B(標準)
問題文
組織運営における「統制の範囲(スパン・オブ・コントロール)」という考え方の説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.一人の上司が直接管理できる部下の人数には限界があるという考え方であり、この人数が広がりすぎると管理が行き届きにくくなる
- 2.組織全体で経営者が直接指揮できる部門の数には限界がないという考え方であり、階層を増やすほど統制は容易になる
- 3.部下一人ひとりに与える業務の範囲をできるだけ狭い領域に限定することで、担当分野の専門性を高めることを目的とした考え方
- 4.上司が部下に対して行使できる権限の種類を、人事・業務・予算などの領域ごとに区分し、担当できる範囲を整理する考え方
解説
正解は選択肢1。統制の範囲(スパン・オブ・コントロール)とは、一人の上司が直接かつ効果的に管理できる部下の人数には限界があるという考え方であり、管理する人数が広がりすぎると、一人ひとりへの目配りや指導が行き届きにくくなる。選択肢2は、経営者が直接指揮できる範囲に限界がないとしており、統制の範囲という考え方そのものを否定しているため誤りである。選択肢3は、部下一人あたりの業務範囲を狭めて専門性を高めることを述べており、これは分業の考え方であって、上司が管理できる部下の人数を扱う統制の範囲とは論点が異なる。選択肢4は、権限の種類を領域ごとに区分するという説明であり、権限の分類に関する話であって、管理できる部下の人数の限界を扱う統制の範囲の説明にはなっていない。マネジャーは、自らが直接管理する部下の人数が過大にならないよう、組織の階層設計にも目を配ることが求められる。