【問98】ビジネスマネジャー検定 練習問題|事業部制組織の特徴
チームのマネジメントと企業組織論 問8/14難易度B(標準)
問題文
事業部制組織の特徴として、最も適切なものはどれか。
- 1.業務の専門性ごとに部門を分けて配置するため、専門知識は蓄積されやすいが、製品単位での意思決定に部門間の調整を要する
- 2.一つの業務に対して複数の上司から指示を受ける体制をとるため、経営資源を柔軟に配分できるが、指揮命令系統が二重になりやすい
- 3.特定の課題を解決するために各部門から人材を一時的に集めて編成するため機動的に動けるが、目的の達成とともに解散する
- 4.製品や地域などの単位ごとに開発から販売までの権限をまとめて持たせるため、迅速な意思決定がしやすいが、機能の重複が生じやすい
解説
正解は選択肢4。事業部制組織は、製品や地域、顧客セグメントなどの単位ごとに事業部を置き、それぞれの事業部が開発・製造・販売といった機能の権限をまとめて持つ組織形態である。市場や顧客の変化に応じた意思決定を事業部内で完結させやすく、迅速な対応が可能になる一方、各事業部が同じような機能(人事や経理など)を個別に抱えることになりやすく、全社で見ると機能の重複によりコストが増えやすいという短所がある。選択肢1は、専門性ごとに部門を分ける職能別組織の特徴であり、製品単位で権限をまとめて持つ事業部制とは異なる。選択肢2は、一つの業務に複数の上司が関わる体制を述べており、マトリックス組織の特徴に当たる。選択肢3は、特定の課題のために各部門から人材を一時的に集め、目的の達成とともに解散する形を述べたもので、プロジェクトチーム(タスクフォース)の説明であり、常設の組織単位として置かれる事業部制とは異なる。組織形態を選ぶ際は、迅速な意思決定と全社的な効率性のどちらを重視するかという観点から、長所と短所を比較することが求められる。