【問94】ビジネスマネジャー検定 練習問題|集団浅慮(グループシンク)の考え方
チームのマネジメントと企業組織論 問4/14難易度B(標準)
問題文
チームの意思決定において「集団浅慮(グループシンク)」と呼ばれる現象の説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.多様な意見を持つメンバーが長時間の議論を重ねることで、かえって結論がまとまりにくくなる現象
- 2.個人で判断する場合に比べ、集団で議論をしたほうが質の高い意思決定に至りやすいという現象
- 3.意思決定の権限を特定のメンバーに集中させることで、組織としての決定を迅速に行える状態
- 4.結束力の高い集団において、異論が出にくい雰囲気の中で検討が不十分なまま合意に至る現象
解説
正解は選択肢4。集団浅慮とは、結束力の高い集団において、異論を唱えると和を乱すと感じられるような雰囲気が生じ、メンバーが十分な検討や反対意見の表明を避けたまま、安易に合意に至ってしまう現象を指す。一見まとまりよく決定が下されているように見えても、実際には検討すべき選択肢やリスクが十分に吟味されておらず、質の低い意思決定につながりやすい点に注意が必要である。選択肢1は、議論が長引いて結論がまとまりにくくなる状況を述べており、検討が不足したまま合意に至ってしまう集団浅慮とはむしろ逆の状態を指している。選択肢2は、集団で議論するほうが個人の判断より質の高い結論に至りやすいと述べているが、集団浅慮は集団であるがゆえに検討の質が下がる現象であり、この説明は集団浅慮を指すものではない。選択肢3は、権限を特定のメンバーに集中させる意思決定の集権化について述べたものであり、合意形成の過程で異論が出にくくなる集団浅慮とは異なる論点である。マネジャーは、チーム内で異なる意見を歓迎する雰囲気を保ち、あえて反対意見を求める役割を置くなどの工夫によって、集団浅慮を防ぐ必要がある。