【問62】ビジネスマネジャー検定 練習問題|欲求段階説の考え方
部下のマネジメントとリーダーシップ 問16/24難易度A(易しい)
問題文
マズローが提唱した欲求段階説の考え方の説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.人間の欲求は生理的欲求から自己実現欲求まで階層をなし、低次の欲求が満たされると、より高次の欲求が関心の中心になるとする考え方である
- 2.人間の欲求は生涯を通じて一つの欲求だけが存在し続け、それが満たされたかどうかにかかわらず他の欲求へ関心が移ることはないとする考え方である
- 3.承認欲求は欲求の階層の中で最も低次に位置づけられ、生理的欲求や安全欲求よりも先に満たされる必要があるとする考え方である
- 4.自己実現欲求がいったん満たされると、その後は生理的欲求の充足だけが最優先の関心事になり、他の欲求は生じなくなるとする考え方である
解説
正解は選択肢1。マズローの欲求段階説は、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求という階層構造を想定し、低次の欲求が一定程度満たされると、より高次の欲求が人の関心の中心になっていくという考え方である。マネジメントの現場では、部下がどの段階の欲求を強く感じているかを踏まえて関わり方を調整する視点として参照される。選択肢2は、一つの欲求だけが存在し続けるとしているが、欲求段階説はむしろ欲求が段階的に移り変わっていく点に特徴があり、内容が逆である。選択肢3は、承認欲求を最も低次としているが、実際には生理的欲求が最も基礎的な段階に位置づけられており、階層の順序が誤っている。選択肢4は、自己実現欲求の充足後に生理的欲求だけが関心事になるとしているが、欲求段階説はそのような逆戻りを前提とした理論ではない。段階の順序と方向を正確に押さえることが実務理解の前提になる。