【問54】ビジネスマネジャー検定 練習問題|部下からの提案を採用しない場合の対応
部下のマネジメントとリーダーシップ 問8/24難易度B(標準)
問題文
部下が自ら出してきた業務改善の提案について、マネジャーが採用しないと判断した場合の対応として、適切なものはどれか。
- 1.採用しないと伝えると部下が落胆するため、明確な結論は示さず「検討中」としたまま扱いを曖昧にしておくほうがよい
- 2.採否の結論だけを短く伝えれば足りるのであって、なぜ採用しないのかという判断の根拠まで説明する必要はない
- 3.採用されなかった提案を出した部下には、以後は提案を求めず、指示された業務だけに専念させるようにする
- 4.提案してきたこと自体は受け止めたうえで、採用しない理由や判断の前提を具体的に伝え、次の提案につなげられるようにする
解説
正解は選択肢4。部下が自ら考えて提案する行為は、それ自体が業務への主体的な関与の表れである。採用しない判断を伝える場面でも、提案してきたこと自体をまず受け止め、そのうえで採用に至らなかった理由や、判断の前提となっている事情(コストや時期、他部門との調整状況など)を具体的に示すことで、部下は次にどこを考えればよいかが分かり、提案を続けやすくなる。選択肢1は、結論を示さず曖昧なままにするものであり、部下は自分の提案がどう扱われたのか分からず、かえって不信感を抱きやすい。選択肢2は、根拠を伝えずに結論だけを返すもので、部下からは理由の分からない却下と映り、次の提案の手掛かりも得られない。選択肢3は、提案が採用されなかったことを理由に以後の提案の機会そのものを閉ざすもので、部下の主体性を損ない、現場からの改善の芽を摘んでしまう。採否の結論そのものより、伝え方と理由の示し方が、その後の部下の姿勢を左右する。