【問44】ビジネスマネジャー検定 練習問題|部門間で要望が対立したときの調整
マネジャー自身のマネジメントとコミュニケーション 問24/26難易度B(標準)
問題文
自部門と他部門の要望が正面から対立し、双方とも譲れないと主張している。マネジャーの対応として最も適切なものはどれか。
- 1.自部門の要望を先に通すことを優先し、相手部門の事情の確認は合意が得られた後に回す
- 2.対立が表面化しないよう論点をあいまいにしたまま、当面は双方が譲歩できる範囲で進める
- 3.双方の要望の背景にある事情を突き合わせ、組織全体の目的に照らして優先順位を判断する
- 4.部門間の利害調整は上位者が決めるべき事柄であるため、判断を仰いだうえでその結果に従う
解説
正解は選択肢3。部門間の対立は、表面に出ている要望そのものではなく、その背景にある事情(納期の制約、人員の状況、優先している顧客など)を互いに開示して初めて調整可能になることが多い。背景を突き合わせたうえで、どちらの要望が組織全体の目的にとって優先されるかという共通の物差しに立ち返れば、単なる押し合いから抜け出せる。選択肢1は誤りで、自部門の要望を先に通してから相手の事情を聞いても、それは調整ではなく事後の説明にすぎず、次回以降の協力も得にくくなる。選択肢2も誤りで、論点をあいまいにしたまま進めると同じ対立が形を変えて再発し、かえって手戻りが大きくなる。選択肢4も誤りで、部門間の調整はマネジャーの役割そのものであり、初めから上位者の裁定に委ねてしまうと当事者間の関係も改善しない。判断がつかない場合に上位者へ上げること自体は必要だが、それは背景の整理と論点の明確化を済ませたうえで行うべきものである。