【問38】ビジネスマネジャー検定 練習問題|会議運営とファシリテーション
マネジャー自身のマネジメントとコミュニケーション 問18/26難易度C(難しい)
問題文
会議の生産性を高めるためのファシリテーションおよびアジェンダ設計に関する説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.アジェンダは会議の直前に配布し、参加者に事前準備をさせない方が、先入観のない自由な発言を引き出しやすくなる。
- 2.ファシリテーターは特定の結論へ議論を誘導するのではなく、参加者の発言を引き出し論点を整理しながら合意形成を支援する役割を担う。
- 3.会議の目的や終了時刻をあらかじめ明確にすることは形式的な手続きにすぎず、議論の質そのものには影響しない。
- 4.ファシリテーターの役割は、議事録の作成や会議室の予約といった会議の事務的な手続きを担うことに限定される。
解説
正解は選択肢2である。ファシリテーターは、自分の望む結論へ議論を誘導するのではなく、中立的な立場から参加者の発言を引き出し、出された意見や論点を整理しながら、参加者が納得できる形の合意形成を支援する役割を担う。議論の進め方そのものに責任を持ち、内容の結論には偏らない姿勢が求められる。
選択肢1は、アジェンダを会議の直前に配布し事前準備をさせない方が自由な発言を引き出しやすいとしている点が誤りである。むしろ議題や目的を事前に共有し、参加者が準備をしたうえで会議に臨める方が、議論の密度は高まりやすい。選択肢3は、会議の目的や終了時刻の明確化を形式的な手続きにすぎないとしている点が誤りである。目的や終了時刻を明確にすることは、議論の範囲を絞り、時間内に結論を出そうとする集中力を高めるため、議論の質に直接影響する。選択肢4は、ファシリテーターの役割を議事録作成や会議室予約などの事務手続きに限定している点が誤りである。これらは会議運営を支える作業の一部ではあるが、ファシリテーターの中心的な役割は議論の進行と合意形成の支援にある。
実務上、アジェンダを事前に共有し、ファシリテーターが中立的に議論を整理することは、限られた会議時間の中で実質的な結論を導くうえで重要になる。