【問218】eco検定 練習問題|土壌劣化と砂漠化の加速
いま地球で起きていること 問23/23難易度A(易しい)
問題文
世界中の耕作地で土壌の質的低下が加速しています。土壌劣化をもたらす主な人為的要因として最も適切なものはどれか。
- 1.過剰な耕作や放牧が続き、土壌の有機物が失われて肥沃度が低下する。
- 2.土壌に含まれる鉱物成分が増加することで、土壌が硬化し生産性が上がる。
- 3.降水量の増加により、土壌の湿度が上昇し、すべての土壌で肥沃性が向上する。
- 4.野生植生が自動的に回復することで、人間の農業活動と無関係に土壌が改善される。
解説
正解
正解は選択肢1です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ✅正解
連作や過剰な耕起、休閑不足、過放牧により有機物が補給されないまま失われ、団粒構造が崩れて侵食を受けやすくなる。これが砂漠化の主要な人為的要因とされる。
選択肢2 → ❌誤り
有機物が減って鉱物質の比率が高まった土壌は保水力も養分保持力も乏しく、生産性は上がらない。
選択肢3 → ❌誤り
過剰な水分は表土の流亡や根腐れを招き、排水不良地では塩類集積の原因にもなる。すべての土壌で改善することはない。
選択肢4 → ❌誤り
土壌の生成には長い年月がかかり、過度な利用が続く限り自然回復は喪失に追いつかない。
背景知識
国連砂漠化対処条約(UNCCD)によれば、世界では毎年最大約240億トンの肥沃な土壌が失われ、2015〜2019年には健全で生産的な土地が年1億ha以上失われた。地球の陸地の70%超がすでに人間活動により改変されている。土壌が数cm生成されるには数百年から数千年を要するため、失われた表土は人間の時間尺度では取り戻せない。
学習アドバイス
土壌は事実上再生不可能な有限資源であり、失った分は取り戻せないという前提で選択肢を見ると判断しやすい。
まとめ
- 土壌有機物の枯渇が進行している
- 集約的な農業・放牧が土壌劣化を加速させる
- 土壌の生成には数百年以上かかり回復が追いつかない