【問166】eco検定 練習問題|環境報告書の位置づけ
環境政策の原則・法体系・アセスメント 問22/22難易度A(易しい)
問題文
事業者が作成する「環境報告書」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.事業者が自社の株価や配当の見通しを取りまとめ、投資家向けに公表する文書である
- 2.事業者が自らの環境への取り組みや実績をまとめ、社会に向けて公表する文書である
- 3.行政機関が事業者に代わって作成し、事業者の取り組みを評価して公表する文書である
- 4.事業者が法令違反の有無を監督官庁に報告するために作成し、外部には示さない文書である
解説
正解は2。環境報告書は、事業者が自らの環境方針や目標、具体的な取り組みの内容、その実績などの情報を取りまとめ、消費者や投資家、地域社会など幅広い関係者に向けて公表する文書である。取り組みの中身を外部に示すことで説明責任を果たすとともに、社会からの信頼を得ることにもつながる。
1は誤り。株価や配当の見通しを伝える文書は投資家向けの財務情報の開示にあたるものであり、環境報告書が対象とするのは環境への取り組みや実績に関する情報である。3は誤り。環境報告書は行政機関が事業者に代わって作成し評価するものではなく、事業者自身が自らの取り組みを取りまとめて公表するものである。4は誤り。監督官庁に法令違反の有無を報告する文書とは性格が異なり、環境報告書は違反の有無にかかわらず取り組み全般の情報を広く社会に向けて発信するものである。
環境報告書を通じた情報の公表は、事業者が自らの取り組みを一方的に語るだけでなく、外部からの評価を受け入れ、次の改善につなげていくための土台としても働く。