【問144】eco検定 練習問題|残留性有機汚染物質(POPs)の特徴
地域の環境問題と化学物質 問22/22難易度C(難しい)
問題文
残留性有機汚染物質(POPs)と呼ばれる化学物質群の性質に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.POPsは自然界で速やかに分解される性質を持つため、生物の体内に蓄積することはほとんどない。
- 2.POPsは水に溶けやすく、大気中を移動することはほとんどないため、発生した地域周辺にとどまる。
- 3.POPsは分解されにくく、生物の体内に蓄積しやすいうえ、大気や海洋を通じて長距離を移動する。
- 4.POPsは食物連鎖を通じて次第に濃度が薄まっていくため、高次の捕食者ほど体内の濃度は低くなる。
解説
正解は3。残留性有機汚染物質(POPs)は、自然界で分解されにくいこと、生物の体内、特に脂肪組織などに蓄積しやすいこと、大気の流れや海流に乗って発生源から遠く離れた地域まで長距離を移動すること、そして人の健康や生態系に有害なおそれがあることを特徴とする化学物質群である。1は速やかに分解されるとしており、残留性という基本的な性質と正反対であるため誤り。2は大気中を移動しないとしており、発生源から遠い地域でも検出されるという実態と異なるため誤り。4は食物連鎖の中で濃度が薄まるとしているが、実際には食物連鎖の上位にいる生物ほど体内の濃度が高くなる傾向があり、説明が逆であるため誤り。分解されにくく、蓄積し、広く拡散するというこれらの性質から、POPsは国際的な条約の枠組みのもとで製造や使用が規制されている。