【問53】eco検定 練習問題|雪氷と永久凍土をめぐる変化
気候変動とエネルギー 問1/28難易度B(標準)
問題文
気温の上昇にともなう雪氷や永久凍土の変化と、地球温暖化との関係に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.雪や氷が減った地表や海面は太陽光をより多く反射するようになり、気温の上昇を打ち消す方向に働く
- 2.永久凍土が融けても内部に閉じ込められた有機物は分解されず、温室効果ガスが発生することはないとされる
- 3.雪や氷に覆われた面は太陽光をよく反射するため、それが失われると吸収される熱が増え、温暖化を進める
- 4.雪氷や永久凍土の変化は極域の中だけで完結し、地球全体の気候には影響しないことが確認されている
解説
正解は3。雪や氷に覆われた面は太陽光をよく反射するが、気温の上昇によってその面積が減ると、あらわになった地表や海面が太陽光をより多く吸収するようになり、気温の上昇をさらに後押しすることになる。また永久凍土が融けると、長い間その中に閉じ込められてきた有機物が分解され、二酸化炭素やメタンといった温室効果ガスが大気中へ放出されると考えられている。このように、温暖化によって生じた変化が次の温暖化を招く連鎖が生じうる点が指摘されている。
1は誤り。雪や氷が失われれば太陽光を反射する割合はむしろ小さくなり、気温の上昇を打ち消す働きは期待できない。2は誤り。永久凍土に含まれる有機物は融解にともなって分解が進み、温室効果ガスの発生源になりうると指摘されている。4は誤り。極域の雪氷の変化は海水の量や大気・海洋の循環を通じて、遠く離れた地域の気候にも影響を及ぼしうる。
一つの変化が次の変化を呼ぶ関係があることを知っておくと、早い段階で手を打つことの意味を理解しやすくなる。