【問184】ビジネスマネジャー検定 練習問題|ヒヤリハット情報の活用
リスクマネジメントの考え方と職場のリスク 問22/22難易度B(標準)
問題文
職場で集められたヒヤリハット情報の活用に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.報告された事例は、報告した本人の不注意を明らかにし、評価に反映させるための資料として用いる。
- 2.報告しやすい環境を整えて事例を集め、背景にある要因を分析して同種の事態の未然防止に生かす。
- 3.実際の被害には至っていない事例であるため、記録として残す価値は乏しく、活用の対象とはしない。
- 4.収集した事例は、報告した本人が自分の教訓として振り返れば足り、職場で共有する必要はない。
解説
正解は選択肢2。ヒヤリハットとは、事故や災害には至らなかったものの、危うくつながりかねなかった出来事を指す。こうした事例は、実際に被害が生じる前に危険の芽を把握できる貴重な手がかりであるため、報告しやすい環境を整えて数多く集め、その背景にある作業手順や環境の要因を分析して、同種の事態を未然に防ぐことに生かすことが基本となる。選択肢1は、報告を本人の不注意の証拠として扱い評価に反映させるものであり、報告すると不利益を被るという意識を生んで報告そのものが集まらなくなるおそれがある。選択肢3は、被害に至らなかったことを理由に活用の対象から外すものであるが、被害が生じていない段階だからこそ落ち着いて要因を分析できるという利点を捨ててしまう。選択肢4は、本人の中だけで振り返れば足りるとするものであり、同じ危険に直面しうる他の担当者に教訓が伝わらない。マネジャーには、報告を責めずに受け止める姿勢を示し、集まった情報を職場の仕組みの改善につなげていくことが求められる。