【問121】ビジネス実務法務検定3級 練習問題|株式会社の特徴
商法・会社法 問1/40難易度A(易しい)
問題文
株式会社の基本的特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.株式会社の株主は、会社の債務について無限責任を負う
- 2.株式会社の株主は、出資した金額を限度として会社債権者に対して責任を負う有限責任である
- 3.株式会社の株主は、会社が倒産した場合、出資額を超えて自己の財産で会社の債務を弁済する義務を負う
- 4.株式会社の株主は、会社の業務執行を直接行う義務を負う
解説
正解
正解は選択肢2です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌
株主は無限責任ではなく、有限責任です。会社法第104条で明示されています。
選択肢2 → ✅
会社法第104条により、株主の責任は「その有する株式の引受価額を限度とする」とされ、間接有限責任を負います。
選択肢3 → ❌
株主は出資額を超えて責任を負うことはありません。これが株式会社の最大の特徴です。
選択肢4 → ❌
株主は所有者であり、業務執行は取締役が行います。所有と経営の分離が原則です。
背景知識
株式会社は近代資本主義経済を支える代表的な会社形態です。会社法第104条が定める株主有限責任は、出資者が出資額以上のリスクを負わないことを保証することで、広く資金調達を可能にしています。これにより、リスク分散と大規模事業の遂行が実現されます。所有と経営の分離原則も特徴の一つで、株主は議決権行使を通じて間接的に経営に関与します。合名会社の無限責任社員と異なり、株主は会社債権者に直接責任を負うことはなく、会社財産を通じた間接責任に留まります。
学習アドバイス
株主有限責任の原則は会社法の根幹です。「出資額を限度」「間接責任」というキーワードを押さえ、合名会社・合資会社の社員責任との違いを整理しておきましょう。
まとめ
- 株主は出資額を限度とする有限責任を負う
- 会社法第104条が間接有限責任を規定
- 所有と経営の分離が株式会社の特徴