【問110】福祉住環境コーディネーター2級 練習問題|加齢による色覚変化と色彩計画
住環境整備の基本技術 問20/30難易度B(標準)
問題文
加齢による色覚の変化と住宅の色彩計画に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.加齢によって最も判別しにくくなるのは赤系統の色であり、住宅内の注意表示には赤の使用を避けるべきである。
- 2.加齢により水晶体が黄色く変化するため、青系統の色同士は判別しにくくなり、色だけに頼らない見分けの工夫が必要になる。
- 3.高齢者は色の判別能力がほとんど変化しないため、色彩計画よりも照明計画だけを考えればよい。
- 4.床と壁の色は、まったく同じ色でそろえるほど空間の境界が分かりやすくなり安全である。
解説
加齢に伴い水晶体は黄色みを帯びて濁り、青系統の色は黄色のフィルターを通したように見えるため、青と青緑、青と黒といった青系統同士の判別が難しくなる。したがって、段差や設備の見分けを色だけに頼らず、明るさの差(輝度コントラスト)や形状の違いも組み合わせる工夫が必要であり、この記述が適切である。判別しにくくなるのは主に青系統であり、赤系統が最も判別困難になるとする記述は誤り。色の判別能力は加齢により確実に低下するため、変化しないとする記述も誤り。床と壁を同じ色でそろえると境界がかえって分かりにくくなり、つまずきや接触の原因になるため、境界には明度差をつけるのが基本であり、同色でそろえるほど安全とする記述も誤りである。