【問88】福祉住環境コーディネーター2級 練習問題|ALSと先を見越した整備
疾患・障害別の特性 問28/30難易度B(標準)
問題文
筋萎縮性側索硬化症(ALS)のある人の住環境整備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1.進行性の疾患であるため、現在の状態だけでなく将来の状態悪化を見越した整備計画を立てる。
- 2.病状の進行に応じて福祉用具や設備を段階的に導入できるよう、あらかじめスペースの確保などを検討しておく。
- 3.症状は一定の状態で長く安定する疾患であるため、現時点の身体機能のみを基準に整備すれば十分である。
- 4.コミュニケーション機能の低下に備えて、意思伝達装置などの導入も視野に入れて検討する。
解説
ALSは運動をつかさどる神経が変性し、全身の筋力が進行性に低下していく疾患である。住環境整備では現在の状態に合わせるだけでは病状の進行にすぐ対応できなくなるため、将来の状態悪化を織り込んだ計画が基本となる。したがって、症状が一定の状態で安定するとして現時点の身体機能のみを基準に整備すれば十分とする記述は、疾患の進行性という最も重要な特性を無視しており最も不適切である。将来の悪化を見越した整備計画を立てるという記述は基本方針として適切である。進行に応じて車いすや介護用ベッドなどを段階的に導入できるよう、あらかじめスペースの確保などを検討しておくことも適切である。発話が困難になることに備え、意思伝達装置などの導入を視野に入れることも適切な対応である。