【問81】福祉住環境コーディネーター2級 練習問題|人工骨頭置換術後の脱臼予防
疾患・障害別の特性 問21/30難易度C(難しい)
問題文
大腿骨近位部骨折で人工骨頭置換術を受けた人の生活に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1.術後は股関節をどの方向に動かしても脱臼の危険がないため、姿勢や動作に注意を払う必要はない。
- 2.股関節を深く曲げることになる低い椅子からの立ち座りや床にじかに座る生活は、避けることが望ましい。
- 3.しゃがみ込む和式トイレよりも、腰掛けて使用する洋式トイレのほうが股関節への負担が少なく望ましい。
- 4.脱臼を起こしやすい肢位は手術の方法によって異なるため、医療職に確認して生活動作の注意点を把握する。
解説
人工骨頭置換術の後は、股関節を特定の方向に動かしたときに人工骨頭が外れる脱臼の危険があり、術後の生活では脱臼を起こしやすい肢位(脱臼肢位)を避けることが重要である。したがって、どの方向に動かしても危険がなく注意が不要とする記述は最も不適切である。低い椅子からの立ち座りや床座の生活は股関節を深く曲げる動作を伴い脱臼を招くおそれがあるため、避けることが望ましいという記述は適切である。同様に、深くしゃがみ込む和式トイレより洋式トイレのほうが股関節への負担が少なく適切である。脱臼しやすい方向は手術のアプローチ方法によって異なるため、医療職に確認して生活動作の注意点を把握するという記述も、住環境整備を進めるうえで適切な対応である。