【問65】福祉住環境コーディネーター2級 練習問題|認知症となじみの環境
疾患・障害別の特性 問5/30難易度B(標準)
問題文
認知症の人の住環境整備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1.長年使ってきた家具や物品はできるだけ残し、なじみのある環境を維持する。
- 2.トイレの場所が分かりやすいよう、表示や照明などの手がかりを工夫する。
- 3.環境の変化に適応しにくいため、大規模な改修や転居は本人への影響を考えて慎重に検討する。
- 4.生活に新しい刺激を与えるため、家具の配置や部屋の使い方を定期的に大きく変更するとよい。
解説
認知症の人は記憶障害や見当識障害のため新しい環境を覚えることが難しく、環境の変化に適応しにくいという特性がある。そのため住環境整備では、なじみのある環境をできるだけ維持することが基本であり、刺激を与える目的で家具の配置や部屋の使い方を定期的に大きく変更するという記述は、混乱や不安、BPSDの誘発につながりかねず最も不適切である。長年使ってきた家具や物品を残してなじみの環境を保つことは基本に沿った適切な対応である。トイレの場所を表示や照明で分かりやすくする工夫は、見当識障害を補い失敗を減らす適切な方法である。大規模な改修や転居を本人への影響を考えて慎重に検討することも、環境変化に弱い特性を踏まえた適切な姿勢である。