【問62】福祉住環境コーディネーター2級 練習問題|半側空間無視への対応
疾患・障害別の特性 問2/30難易度B(標準)
問題文
脳血管障害の後遺症である半側空間無視のある人への生活上の対応として、最も適切なものはどれか。
- 1.無視側にある障害物や家具の配置に注意し、食事や声かけなどの働きかけは本人が認識しやすい側から行うことを基本とする。
- 2.半側空間無視は視力そのものの低下が原因であるため、部屋全体の照度を上げれば症状は解消する。
- 3.半側空間無視は本人が自覚しやすい症状であるため、住環境面での特別な配慮は必要ない。
- 4.生活の安全のためには、日常的に使う物をすべて無視側の空間に置いて慣れさせるのがよい。
解説
半側空間無視は高次脳機能障害の一つで、損傷した脳と反対側(多くは左側)の空間にある物や人に気づきにくくなる症状である。無視側の障害物への衝突やぶつかりによる転倒の危険があるため、無視側の家具や物の配置に注意し、食事や声かけなどの働きかけは認識しやすい側から行うことが生活上の基本となるので、この記述が正しい。半側空間無視は視力低下ではなく空間の認知の障害であるため、照度を上げれば解消するという記述は誤り。本人は症状を自覚しにくいことが特徴であり、自覚しやすいから配慮不要とする記述も誤り。日常の安全確保の観点からは、使う物をすべて無視側に置くことは事故や見落としを招くため不適切であり、この記述も誤りである。