【問59】福祉住環境コーディネーター2級 練習問題|自己決定と自立のとらえ方
障害とリハビリテーション 問19/20難易度C(難しい)
問題文
障害のある人の自立のとらえ方に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1.自立には、動作を自力で行える身体的自立だけでなく、自己決定に基づいて主体的に生きるという側面がある。
- 2.介助を受けながらであっても、自らの意思で生活のあり方を決めていれば、自立した生活としてとらえることができる。
- 3.全面的な介助が必要な人は、自己決定の力があっても自立の主体とはみなされない。
- 4.自立生活運動(IL運動)は、こうした自己決定を重視する自立観の広がりに大きな影響を与えた。
解説
現代の障害者福祉における自立観では、自立の核心は動作を自力で行えるかどうかではなく、自らの人生と生活のあり方を自らの意思で決定する主体性にあるとされる。したがって、全面的な介助が必要な人を自己決定の力があっても自立の主体とみなさないとする選択肢3は、この考え方に真っ向から反しており最も不適切である。選択肢1は適切で、自立には身体的自立、経済的自立に加えて、自己決定に基づく人格的・精神的な自立の側面があり、後者が重視されるようになっている。選択肢2も適切で、介助という手段を使いながら自分の意思で生活を組み立てることは自立した生活と評価される。選択肢4も適切で、1970年代のアメリカで起こった自立生活運動は、重度の障害があっても自己決定によって地域で生きるという自立観を世界に広める原動力となった。