【問60】福祉住環境コーディネーター2級 練習問題|障害者福祉の理念の総合理解
障害とリハビリテーション 問20/20難易度B(標準)
問題文
障害者福祉の理念に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1.ノーマライゼーションは、障害のある人が地域社会でごく当たり前の生活を送れるようにすることを目指す理念である。
- 2.ノーマライゼーションの理念は、障害のある人自身を訓練によって障害のない人に近づけ「普通の人」に変えることを求めるものである。
- 3.誰にとっても使いやすい環境を目指すユニバーサルデザインの考え方は、ノーマライゼーションなどの理念の広がりを背景として発展してきた。
- 4.これらの理念は、住環境整備を含む福祉のまちづくりの基盤となる考え方である。
解説
ノーマライゼーションが求めるのは、障害のある人を変えることではなく、障害があってもごく当たり前の生活が送れるように社会と環境の側を変えることである。本人を訓練して「普通の人」に変えることを求める理念だとする選択肢2は、この本質を取り違えており最も不適切である。バンク–ミケルセンも、ノーマルにすべきなのは生活条件であって人ではないという趣旨を強調している。選択肢1は適切で、地域でのごく当たり前の生活の実現がこの理念の中心である。選択肢3も適切で、障害のある人を特別視せず社会の一員としてとらえる理念の広がりが、初めから多様な人を想定して設計するユニバーサルデザインの発展の土壌となった。選択肢4も適切で、これらの理念は住宅の改修から公共空間の整備まで、福祉のまちづくり全体を方向付ける基盤となっている。