【問58】福祉住環境コーディネーター2級 練習問題|ICFの相互作用モデルと住環境
障害とリハビリテーション 問18/20難易度C(難しい)
問題文
ICFの相互作用モデルに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.ICFでは、健康状態が生活機能を一方向的に決定するのであって、環境の影響を受けることはないとされている。
- 2.ICFでは、活動の制限は必ず心身機能の障害から生じるものととらえられている。
- 3.ICFでは、環境因子が影響を及ぼすのは参加のレベルに限られ、活動や心身機能には影響しないとされている。
- 4.ICFでは、健康状態・生活機能・背景因子が相互に影響し合うととらえるため、福祉用具や住環境整備といった環境への働きかけによって活動や参加の改善が期待できる。
解説
ICFは、健康状態、心身機能・身体構造、活動、参加、環境因子、個人因子の各要素が双方向の矢印で結ばれた相互作用モデルを採用しており、心身機能に変化がなくても、手すりの設置や福祉用具の導入といった環境因子への働きかけによって活動や参加が改善し得ると説明できるため、選択肢4が適切である。この考え方は住環境整備の意義をICFの枠組みで裏付けるものであり、福祉住環境コーディネーターにとって重要な視点である。選択肢1は誤りで、一方向の決定関係でとらえるのは前身のICIDH的な発想であり、ICFは環境を含む相互の影響を認める。選択肢2は誤りで、活動の制限は心身機能だけでなく環境因子や個人因子からも生じ得る。選択肢3も誤りで、環境因子は参加に限らず活動や心身機能にも影響を及ぼすものとされている。