【問49】福祉住環境コーディネーター2級 練習問題|自立生活運動(IL運動)
障害とリハビリテーション 問9/20難易度B(標準)
問題文
自立生活運動(IL運動)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.自立生活運動は、1990年代に北欧諸国で始まった高齢者福祉の制度改革運動である。
- 2.自立生活運動は1970年代にアメリカのバークレーで起こり、エド・ロバーツらが中心となって、障害者自身の自己決定を重視する自立観を広めた。
- 3.自立生活運動は、専門家の判断と管理に従って生活することこそが障害者の自立であるという考え方を打ち出した。
- 4.自立生活運動は、身の回りのことをすべて自分の身体で行えるようになることだけを自立と定義した。
解説
自立生活運動(IL運動)は、1970年代にアメリカのカリフォルニア州バークレーで、重度障害のある学生エド・ロバーツらが中心となって起こした運動であり、介助を受けていても自らの人生を自らの意思で決定して生きることを自立ととらえる新しい自立観を社会に広めたため、選択肢2が適切である。選択肢1は誤りで、発祥は1990年代の北欧ではなく1970年代のアメリカであり、高齢者福祉ではなく障害のある当事者による運動である。選択肢3は誤りで、IL運動は専門家主導の管理的な処遇への異議申し立てから生まれたものであり、専門家に従うことを自立とする考え方とは正反対である。選択肢4も誤りで、身体的にすべて自力で行える状態のみを自立とする従来の見方を転換し、自己決定に基づく生活の主体性こそを自立の核心に据えた点に意義がある。