【問15】福祉住環境コーディネーター2級 練習問題|入浴事故の防止
高齢社会と住環境整備 問15/20難易度B(標準)
問題文
高齢者の入浴事故の防止に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1.入浴中の事故を防ぐには、浴室を暖める工夫よりも、熱めの湯に短時間つかって素早く体を温める方法が効果的である。
- 2.入浴前に脱衣室や浴室を暖め、暖房された居室との温度差を小さくしておくことが事故の予防につながる。
- 3.浴槽への出入りや立ち座りを支える手すりの設置は、浴室内での転倒や溺水の予防に有効である。
- 4.入浴前に家族へ一声かける、長湯のときに声をかけてもらうなど、見守りの工夫も事故防止に役立つ。
解説
熱い湯への入浴は血圧の急激な変動を招き、浴槽内での意識喪失や溺水につながる危険があるため、浴室を暖めるよりも熱めの湯で素早く温まる方法がよいとする選択肢1は、ヒートショック対策として逆効果であり最も不適切である。予防の基本は湯温を上げることではなく、環境側の温度差を小さくすることにある。選択肢2は適切で、入浴前に脱衣室や浴室を暖房で暖め、居室との温度差を小さくすることは血圧変動を抑える基本的な対策である。選択肢3も適切で、またぎ動作や立ち座りを支える手すりは、浴室という濡れて滑りやすい環境での転倒・溺水の予防に有効であり、介護保険の住宅改修の対象にもなる。選択肢4も適切で、家族による声かけや見守りは、万一の異変の早期発見につながる有効な工夫である。