【問4】福祉住環境コーディネーター2級 練習問題|日本の住宅の問題点
高齢社会と住環境整備 問4/20難易度B(標準)
問題文
高齢者からみた日本の住宅の問題点に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1.玄関には上がり框による段差があり、高齢者の住宅への出入りの支障となりやすい。
- 2.廊下や開口部の幅員が狭く、車いすの使用や介助を伴う移動に支障が生じやすい。
- 3.日本の伝統的な住宅は床の段差が少ない造りであるため、屋内移動で転倒する危険はもともと小さい。
- 4.敷居などによる床面の小さな段差は、すり足歩行になりがちな高齢者のつまずきの原因となりやすい。
解説
日本の伝統的な住宅は、玄関の上がり框、部屋の出入口の敷居、和室と廊下の床段差など屋内に多くの段差を持つ構造であり、床の段差が少なく転倒の危険が小さいとする選択肢3は事実に反するため、最も不適切である。選択肢1は適切で、靴を脱ぐ生活様式に由来する上がり框の段差は、下肢筋力が低下した高齢者の出入りの大きな支障となる。選択肢2も適切で、尺貫法を基本とする造り方のために廊下や開口部の有効幅員が狭く、車いすや介助歩行での移動が難しい住宅が多い。選択肢4も適切で、加齢により足が上がりにくくなった高齢者は敷居程度のわずかな段差でもつまずきやすく、こうした段差の解消が住環境整備の基本的な課題とされている。