福祉住環境コーディネーターとは?仕事内容と活かせる職場をわかりやすく解説
公開: 2026-07-13
福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障害のある人が安全に暮らせる住まいを提案する専門資格 です。東京商工会議所が実施する検定試験で、医療・福祉・建築という異なる分野の知識を橋渡しできる人材を育てることを目的としています。
どんなことをする資格?
高齢になったり障害を負ったりすると、それまで何でもなかった住まいの段差や浴室が、転倒や事故の原因に変わります。福祉住環境コーディネーターは、本人の身体状況・生活動作を踏まえて、次のような提案・調整を行います。
- 手すりの取付けや段差解消など 住宅改修の提案(どこに・何を・どの寸法で)
- 車いす・特殊寝台・入浴用いすなど 福祉用具の選定への助言
- 介護保険制度の活用支援(住宅改修費の支給申請、福祉用具貸与・販売の区分)
- ケアマネジャー・理学療法士・作業療法士・建築士・施工業者など 多職種の橋渡し
ポイントは「中立の立場で、本人に合った住環境を調整する」ことです。医学的な判断や工事そのものを行う資格ではなく、福祉と建築の間をつなぐコーディネート役です。
級ごとの違い
検定は3級・2級・1級に分かれています。
- 3級: 福祉と住環境の基礎知識。入門者・学生向け。
- 2級: 実務レベル。疾患別の特性、住宅改修の技術、介護保険制度までを横断的に問われます。介護保険の住宅改修で必要な「住宅改修が必要な理由書」を作成できる のは2級以上です。
- 1級: 2級合格が受験資格。新築や福祉のまちづくりまで扱う上位級。
受験資格の制限はなく、3級を飛ばしていきなり2級から受験できます。実務での評価を考えると、最初から2級を目標にするのが効率的です(2級と3級の比較はこちら)。
活かせる職場
- 介護・福祉職: ケアマネジャー、福祉用具専門相談員、訪問介護・通所系職員。住宅改修や福祉用具の提案に説得力が増し、理由書作成(2級以上)で業務の幅が広がります。
- 建築・リフォーム業: 工務店・住宅メーカー・リフォーム営業。高齢者向け改修の需要が増えるなか、「介護保険で何ができるか」まで提案できる営業・設計は強みになります。
- 医療職: 理学療法士・作業療法士・看護師。退院前の住環境調整で知識がそのまま活きます。
試験の概要と難易度
2級・3級とも年2シーズン、自宅受験のIBTまたはテストセンターのCBTで実施され、90分・100点満点・70点以上で合格です。2級の合格率は年度により大きく変動しており(2024年度43.7%→2025年度23.0%)、決して油断できる試験ではありません。詳しくは 合格率・難易度の記事 をご覧ください。
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