【問112】貸金業務取扱主任者 練習問題|おまとめローンの例外要件
貸金業法 問112/214難易度B(標準)
問題文
貸金業法における総量規制の例外としての借換え(いわゆるおまとめローン)に関する次の記述のうち、その内容が適切でないものを1つ選びなさい。
- 1.借換えの対象となる既存の借入れには、貸金業者からの借入れだけでなく、銀行等からの借入れも含まれる。
- 2.借換え後の貸付けの金利が、借換え前の金利を上回らないことが要件の一つである。
- 3.借換え後の毎月の返済額および総返済額が、借換え前と比較して軽減されることが求められる。
- 4.借換えにより追加の借入れを行うことも、総量規制の例外として認められる。
解説
正解
正解は選択肢4です。おまとめローンの例外が適用されるためには、借換えにより段階的に債務を減少させることが求められ、追加借入れは認められません。
各選択肢の解説
選択肢1「銀行等からの借入れも対象に含まれる」→ ✅
貸金業法施行規則第10条の23第1項第1号に基づき、借換えの対象となる債務には、貸金業者からの借入れだけでなく、銀行等の金融機関からの借入れも含まれます。これにより、複数の債務を一本化して返済を軽減することが可能です。
選択肢2「金利が借換え前を上回らないことが要件」→ ✅
借換え後の貸付けの金利が、借換え前の各債務の金利を上回らないことが要件の一つです。顧客にとって一方的に有利となる条件を確保するためのものです。
選択肢3「毎月の返済額および総返済額の軽減」→ ✅
借換え後の毎月の返済額が借換え前の毎月の返済額を上回らず、かつ返済総額が減少することが求められます。これらは顧客に一方的に有利となる借換えであることを担保するための要件です。
選択肢4「追加の借入れも例外として認められる」→ ❌
総量規制の例外としての借換え(おまとめローン)は、既存の債務を一本化し段階的に債務を減少させることを目的としています。追加の借入れを伴う場合は、顧客に一方的に有利な借換えとはいえず、例外の適用は認められません。
背景知識
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| 金利条件 | 借換え後の金利が借換え前を上回らないこと |
| 返済額条件 | 毎月の返済額が借換え前を上回らないこと |
| 総返済額条件 | 返済総額が借換え前を下回ること |
| 追加借入れ | 認められない(既存債務の一本化のみ) |
| 対象債務 | 貸金業者のほか銀行等からの借入れも含む |
おまとめローンは多重債務問題の解決策として活用されており、顧客に一方的に有利な条件を満たす必要があります。単なる借り増しではなく、返済負担の軽減が趣旨です。
学習アドバイス
おまとめローンの例外要件は、金利・毎月の返済額・総返済額の3つの条件をセットで覚えましょう。いずれも「借換え前を上回らない(又は下回る)」という方向性で統一されており、顧客保護の趣旨を理解すると記憶しやすくなります。
まとめ
- おまとめローンは顧客に一方的に有利な借換えであることが総量規制の例外適用の前提
- 金利・毎月返済額・総返済額のすべてで借換え前より有利であることが必要
- 追加借入れを伴う場合は例外の適用が認められない