【問169】個人情報保護士 練習問題|匿名加工情報
個人情報保護法 問169/170難易度C(難しい)
問題文
匿名加工情報に関する次の記述のうち、法第46条(識別行為の禁止)に違反するものはどれか。
- 1.匿名加工情報を用いて地域別の購買傾向を分析するレポートを作成する。
- 2.匿名加工情報と自社の顧客データベースを突き合わせて、特定の個人の購買履歴を復元しようとする。
- 3.匿名加工情報を用いて年齢層別のマーケティング戦略を策定する。
- 4.匿名加工情報をAIの学習データとして利用し、需要予測モデルを構築する。
解説
正解
正解は選択肢2です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌該当しない
地域別の購買傾向分析は統計的な利用であり、特定の個人を識別する行為ではないため、法第46条に違反しません。
選択肢2 → ✅違反する(正解)
匿名加工情報を自社の顧客データベースと突き合わせて特定の個人の購買履歴を復元しようとする行為は、法第46条が禁止する識別行為に該当します。匿名加工情報を他の情報と照合して本人を識別することは明確に禁止されています。
選択肢3 → ❌該当しない
年齢層別のマーケティング戦略の策定は、集団としての傾向分析であり、個人の識別を目的としないため、法第46条に違反しません。
選択肢4 → ❌該当しない
匿名加工情報をAIの学習データとして利用して需要予測モデルを構築することは、個人の識別を目的としない利用であり、法第46条に違反しません。
背景知識
法第46条の識別行為の禁止は、匿名加工情報の受領者が遵守すべき重要な義務です。匿名加工情報は統計分析やAI学習等の正当な目的で広く利用できますが、他の情報と照合して特定の個人を識別する行為は禁止されています。この禁止は、匿名加工情報が大量に流通する中で個人のプライバシーを保護するための不可欠な制度です。技術の進歩に伴い再識別のリスクが高まっており、この規制の重要性は増しています。
学習アドバイス
識別行為の禁止に違反するかどうかは、「行為の目的」と「他の情報との照合の有無」で判断します。統計的利用やAI学習は許容されますが、個人の特定を試みる照合は禁止です。
まとめ
- 匿名加工情報と他のデータの突き合わせによる個人特定は禁止
- 統計分析やAI学習など集団的利用は許容される
- 行為の目的と照合の有無で適法性を判断する