【問9】個人情報保護士 練習問題|法の目的における保護と利活用の関係
個人情報保護法 問9/170難易度C(難しい)
問題文
個人情報保護法の目的(法第1条)における個人情報の「保護」と「利活用」の関係について、正しいものはどれか。
- 1.保護と利活用は常に対立する概念であり、保護が絶対的に優先される。
- 2.利活用が常に優先され、保護は二次的な目的にすぎない。
- 3.保護と利活用は車の両輪のような関係であり、両者のバランスを図ることが法の趣旨である。
- 4.保護と利活用は無関係であり、別々の法律で規定すべきものである。
解説
正解
正解は選択肢3です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
保護が絶対的に優先されるわけではありません。法は「有用性に配慮しつつ」保護を図る姿勢を示しています。
選択肢2 → ❌誤り
利活用が常に優先されるわけでもありません。個人の権利利益の保護が法の目的の中心にあります。
選択肢3 → ✅正解
個人情報保護法は、保護と利活用を車の両輪として位置づけ、両者のバランスを図ることを基本的な考え方としています。どちらか一方のみを絶対視する立場ではありません。
選択肢4 → ❌誤り
保護と利活用は密接に関連する概念であり、同一の法律の中で統一的に規律されています。
背景知識
個人情報保護法における保護と利活用の関係は、しばしば「車の両輪」に例えられます。過度な保護は情報の有効活用を阻害し社会全体の利益を損なう可能性があり、過度な利活用は個人の権利利益を侵害する危険性があります。法は両者の適切なバランスポイントを見出すための枠組みを提供しています。令和4年改正でも、仮名加工情報制度の創設などにより、利活用の促進と保護の強化を同時に図っています。
学習アドバイス
保護と利活用のバランスは、個人情報保護法を理解する上での最重要概念です。仮名加工情報や匿名加工情報の制度も、このバランスを具体化したものとして位置づけられます。
まとめ
- 保護と利活用は車の両輪であり、バランスが重要
- どちらか一方のみを絶対視する立場は法の趣旨に反する
- 仮名加工情報等の制度はバランスの具体化