【問20】福祉住環境コーディネーター2級 練習問題|加齢による身体機能の変化と住環境
高齢社会と住環境整備 問20/20難易度C(難しい)
問題文
加齢による身体機能の変化と住環境への配慮に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.加齢により明るさの変化に目が慣れる明暗順応はむしろ速くなるため、廊下や階段の照明を工夫する必要性は低い。
- 2.高齢になると温度変化への生理的な適応力が高まるため、住宅内の部屋間の温度差にはあまり配慮しなくてよい。
- 3.加齢に伴い平衡機能や下肢筋力が低下し、すり足歩行になりやすいため、床の段差解消や手すりの設置などの配慮が重要となる。
- 4.身体機能の低下のあらわれ方には個人差がほとんどないため、住環境整備は年齢に応じた一律の基準で行うのが原則である。
解説
加齢に伴って平衡機能や下肢の筋力が低下すると、足が十分に上がらないすり足歩行になりやすく、わずかな段差でのつまずきや方向転換時のふらつきが生じやすくなる。そのため床の段差解消、手すりの設置、滑りにくい床材の選択といった住環境の配慮が重要であり、選択肢3が適切である。選択肢1は誤りで、加齢により明暗順応はむしろ遅くなり、暗い廊下や夜間のトイレへの移動が危険になるため、足もと灯を含めた照明の工夫が必要である。選択肢2は誤りで、高齢者は体温調節機能が低下して温度変化への適応力が下がるため、ヒートショック予防の観点からも部屋間の温度差を小さくする配慮が欠かせない。選択肢4も誤りで、機能低下のあらわれ方には大きな個人差があり、住環境整備は一人ひとりの身体状況と生活に合わせて個別に検討することが原則である。