【問272】個人情報保護士 練習問題|公開鍵暗号方式
情報セキュリティ 問92/120難易度A(易しい)
問題文
公開鍵暗号方式に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1.公開鍵暗号方式では、公開鍵で暗号化し、秘密鍵で復号する
- 2.RSAは代表的な公開鍵暗号方式であり、大きな素数の積の素因数分解の困難性を安全性の根拠としている
- 3.公開鍵暗号方式は共通鍵暗号方式に比べて処理速度が速いため、大量データの暗号化に適している
- 4.公開鍵暗号方式では、鍵配送問題を回避できるという利点がある
解説
正解
正解は選択肢3です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り(適切な記述)
公開鍵暗号方式では、受信者の公開鍵で暗号化し、受信者の秘密鍵で復号します。公開鍵は誰でも利用でき、秘密鍵は本人だけが保持します。
選択肢2 → ❌誤り(適切な記述)
RSA暗号は、大きな2つの素数の積を素因数分解することが計算上困難であることを安全性の根拠としています。
選択肢3 → ✅正解(不適切な記述)
公開鍵暗号方式は共通鍵暗号方式に比べて処理速度が遅いです。そのため、大量データの暗号化には適しておらず、鍵交換や電子署名に主に利用されます。記述は逆になっています。
選択肢4 → ❌誤り(適切な記述)
公開鍵暗号方式では、公開鍵を公開しても安全であるため、共通鍵暗号方式における鍵配送問題を回避できます。
背景知識
公開鍵暗号方式は1976年にディフィーとヘルマンによって概念が提唱され、1977年にRSAが実装されました。処理速度は共通鍵暗号方式よりも大幅に遅いため、実用的には共通鍵暗号の鍵を公開鍵暗号で暗号化して送るハイブリッド方式が用いられます。近年では楕円曲線暗号(ECC)も広く使われており、RSAより短い鍵長で同等の安全性を実現します。量子コンピュータの進展に伴い、耐量子暗号の研究も進んでいます。
学習アドバイス
共通鍵暗号(AES)と公開鍵暗号(RSA)の違いを処理速度・鍵管理・用途の3点で比較できるようにしましょう。ハイブリッド暗号方式の仕組みも理解しておくと応用力が高まります。
まとめ
- 公開鍵暗号方式は処理速度が遅く、大量データの暗号化には不向き
- RSAは素因数分解の困難性を安全性の根拠とする
- 鍵配送問題を解決できるのが公開鍵暗号方式の大きな利点