【問195】知的財産管理技能検定3級 練習問題|特許と営業秘密の選択
知財実務 問35/40難易度B(標準)
問題文
ZZ社は新しい製造プロセスを開発したが、特許出願するか営業秘密とするかを検討している。判断基準について、最も適切でない選択肢はどれか。
- 1.リバースエンジニアリングにより第三者が解析できる技術は、特許出願を検討する余地が大きい。
- 2.製造プロセスのように完成品から解析困難な技術は、営業秘密として保護する選択肢もある。
- 3.営業秘密は登録費用がかかるため、特許出願より常に不利である。
解説
正解
正解は選択肢3です(最も適切でない選択肢)。
各選択肢の解説
選択肢1 → ✅正解(適切)
完成品から構造や方法を解析できる技術は、特許として公開されても模倣を防げる可能性があり、特許化のメリットがあります。
選択肢2 → ✅正解(適切)
製造プロセスなど完成品から解析困難な技術は、公開を伴う特許出願より営業秘密として秘匿する方が有利な場合があります。
選択肢3 → ❌誤り(不適切)
営業秘密には登録費用はかかりません(そもそも登録制度がありません)。むしろ特許出願の方が費用がかかります。
背景知識
特許と営業秘密は知的財産保護の二大手段ですが、それぞれ特性が異なります。特許のメリットは(1)独占排他権が強い、(2)侵害立証が比較的容易、(3)ライセンス収益化が容易、デメリットは(1)内容が公開される、(2)存続期間が有限(出願から20年)、(3)費用がかかる、(4)要件審査がある点です。営業秘密のメリットは(1)情報が公開されない、(2)永続的に保護可能、(3)登録費用不要、デメリットは(1)秘密管理が必須、(2)独立開発は防げない、(3)リバースエンジニアリングに弱い、(4)立証が困難な点です。コカ・コーラのレシピは代表的な永年営業秘密として知られています。選択の判断は技術の性質、事業戦略、管理コストなど総合的に行います。
学習アドバイス
特許と営業秘密の使い分けは実務で重要な論点です。メリット・デメリットを対比して理解しましょう。
まとめ
- 特許は公開の代わりに独占権
- 営業秘密は秘匿継続が可能
- 技術の性質により選択