【問169】知的財産管理技能検定3級 練習問題|ロイヤルティの算定
知財実務 問9/40難易度C(難しい)
問題文
特許権者N社とライセンシーO社は、ライセンス契約を締結するにあたり、ロイヤルティの算定方式について協議している。一般的に用いられる方式の発言として、最も適切でない選択肢はどれか。
- 1.ランニングロイヤルティ方式では、製品の売上高や販売数量に応じて定期的に対価を支払う。
- 2.イニシャルペイメント方式では、契約締結時に一時金を支払う。
- 3.無償ライセンス方式は対価がないため独占禁止法違反となり無効である。
解説
正解
正解は選択肢3です(最も適切でない選択肢)。
各選択肢の解説
選択肢1 → ✅正解(説明として適切)
ランニングロイヤルティは売上高の数%または販売数量×単価で算定される方式で、広く用いられています。
選択肢2 → ✅正解(説明として適切)
イニシャルペイメントは契約時一時金で、技術供与の対価として独立して支払われることもあれば、ランニングロイヤルティと併用されることもあります。
選択肢3 → ❌誤り(適切でない)
無償ライセンスは当事者の合意により有効であり、独占禁止法違反とは限りません。クロスライセンスの一部や標準必須特許のFRAND条件下などでも活用されます。
背景知識
ライセンス対価(ロイヤルティ)の算定方式は多様です。ランニングロイヤルティは売上や数量に応じた継続的支払いで、リスク分散に優れます。イニシャルペイメントは技術評価に基づく一時金払いで、主にノウハウ提供の対価として用いられます。ミニマムロイヤルティは最低保証額を設定するもので、ライセンサー収入の安定化を図ります。マイルストーン方式は製品化段階ごとに支払うもので、医薬品分野などで用いられます。複数方式の組み合わせが一般的です。
学習アドバイス
ロイヤルティの各方式の名称と特徴を覚えておきましょう。契約実務に直結する重要知識です。
まとめ
- ランニングロイヤルティは売上連動型
- イニシャルペイメントは一時金払い
- 無償ライセンスも有効な契約類型