【問82】知的財産管理技能検定3級 練習問題|工業上利用可能性
意匠法 問2/20難易度A(易しい)
問題文
意匠登録を受けるための要件である「工業上利用することができる意匠」に関する説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.手作業による一点物の美術工芸品のデザインであっても、工業上利用可能性の要件を満たす
- 2.同一物を量産できることが必要であり、自然物をそのまま利用したものや純粋美術品は対象外となる
- 3.工業製品として販売実績があるものでなければ、工業上利用可能性の要件は認められない
解説
正解
正解は選択肢2です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
一点物の美術工芸品は量産できないため、工業上利用可能性の要件を満たしません。意匠法は工業的に量産される物品のデザインを保護する制度です。
選択肢2 → ✅正解
意匠法3条1項柱書の要件です。工業上利用することができるとは、工業的方法により同一物を反復して量産できることを意味します。自然物をそのまま利用したものや純粋美術の範囲に属するものは量産性を欠くため対象外となります。
選択肢3 → ❌誤り
販売実績は不要です。工業上利用可能性は量産可能性の問題であり、現実に販売されているか否かは問いません。
背景知識
工業上利用可能性は意匠登録の大前提となる要件です。意匠法は産業の発達に寄与することを目的とするため、量産できない一品物の美術品は著作権法で保護され、量産可能な工業デザインは意匠法で保護するという役割分担があります。建築物や画像についても、量産性や反復利用可能性の観点から工業上利用可能性が判断されます。
学習アドバイス
工業上利用可能性は「量産できるか」で判断する、と覚えておきましょう。純粋美術品と工業デザインの違いも試験で問われやすいポイントです。
まとめ
- 工業上利用可能性は量産可能性を意味する
- 自然物そのものや純粋美術品は対象外
- 販売実績の有無は問われない