【問276】個人情報保護士 練習問題|ハイブリッド暗号方式
情報セキュリティ 問96/120難易度B(標準)
問題文
ハイブリッド暗号方式に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.ハイブリッド暗号方式では、データ全体を公開鍵暗号方式で暗号化する
- 2.ハイブリッド暗号方式では、共通鍵でデータを暗号化し、その共通鍵を公開鍵暗号方式で暗号化して送信する
- 3.ハイブリッド暗号方式は共通鍵暗号方式よりも処理速度が遅いため、実用的ではない
- 4.ハイブリッド暗号方式では、暗号化と復号の両方に公開鍵のみを使用する
解説
正解
正解は選択肢2です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
データ全体を公開鍵暗号方式で暗号化すると処理速度が非常に遅くなります。ハイブリッド暗号方式ではデータ本体は共通鍵暗号方式で暗号化します。
選択肢2 → ✅正解
ハイブリッド暗号方式では、高速な共通鍵暗号でデータを暗号化し、その共通鍵(セッション鍵)を受信者の公開鍵で暗号化して送信します。これにより処理速度と鍵配送の安全性を両立しています。
選択肢3 → ❌誤り
ハイブリッド暗号方式はデータの暗号化には高速な共通鍵暗号を使用するため、実用的な処理速度を実現しています。公開鍵暗号は鍵の暗号化のみに使用されます。
選択肢4 → ❌誤り
ハイブリッド暗号方式では、データの暗号化に共通鍵を、その共通鍵の暗号化に公開鍵を使用するため、公開鍵のみではありません。
背景知識
ハイブリッド暗号方式は、共通鍵暗号方式の高速性と公開鍵暗号方式の鍵配送の安全性を組み合わせた実用的な暗号方式です。HTTPS通信(TLS)やPGPメール暗号化など、現在のインターネットセキュリティの基盤として広く利用されています。通信ごとにランダムに生成されるセッション鍵(共通鍵)を使用し、このセッション鍵を受信者の公開鍵で暗号化して送ることで、安全かつ高速な通信を実現しています。
学習アドバイス
ハイブリッド暗号方式の処理の流れを「1.セッション鍵をランダムに生成→2.データをセッション鍵で暗号化→3.セッション鍵を受信者の公開鍵で暗号化→4.両方を送信」の順序で覚えましょう。
まとめ
- データは共通鍵で高速に暗号化し、共通鍵は公開鍵で安全に送る
- 処理速度と鍵配送の安全性を両立した実用的な方式
- TLS通信やPGPなど現在のインターネットセキュリティで広く利用