【問274】個人情報保護士 練習問題|VPN
情報セキュリティ 問94/120難易度B(標準)
問題文
VPN(Virtual Private Network)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1.VPNはインターネット上に仮想的な専用線を構築し、安全な通信を実現する技術である
- 2.IPsec-VPNはネットワーク層で暗号化を行い、拠点間接続に広く利用されている
- 3.SSL-VPNはWebブラウザを利用したリモートアクセスに適している
- 4.VPNを利用すれば、通信内容の盗聴やなりすましのリスクは完全に排除される
解説
正解
正解は選択肢4です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り(適切な記述)
VPNはインターネットなどの公衆回線上に、暗号化技術やトンネリング技術を用いて仮想的な専用線を構築する技術です。
選択肢2 → ❌誤り(適切な記述)
IPsec-VPNはIPパケットレベル(ネットワーク層)で暗号化・認証を行い、企業の拠点間接続に広く利用されています。
選択肢3 → ❌誤り(適切な記述)
SSL-VPNはSSL/TLS技術を利用し、Webブラウザから手軽にリモートアクセスが可能です。専用ソフトウェアが不要な場合も多く、テレワーク環境で活用されています。
選択肢4 → ✅正解(不適切な記述)
VPNはセキュリティを大幅に向上させますが、「完全に排除される」というのは誤りです。VPN機器の脆弱性、認証情報の漏えい、設定ミスなどによりリスクが残ります。
背景知識
VPNはリモートワークの普及に伴い、個人情報を取り扱う業務での利用が増加しています。IPsec-VPNは拠点間の常時接続に、SSL-VPNはリモートアクセスに適しています。しかし、VPN機器の脆弱性を突いた攻撃事例が増えており、VPN機器のファームウェア更新や多要素認証の導入が重要です。また、VPNに過度に依存する境界型セキュリティモデルの限界から、ゼロトラストセキュリティへの移行も進んでいます。
学習アドバイス
IPsec-VPNとSSL-VPNの違いを「動作するOSI層」「主な用途」「導入の手軽さ」で比較整理しましょう。VPNの限界とゼロトラストへの移行の流れも近年の試験では重要です。
まとめ
- VPNは仮想的な専用線を構築して安全な通信を実現する
- IPsec-VPNは拠点間接続、SSL-VPNはリモートアクセスに適する
- VPNにもリスクはあり「完全に安全」ではない